Balloon'zone -B'z歌詞解釈-

B'zの曲の歌詞考察、解釈(のような物)をしております。 曲を聴いて感じるものは人それぞれ、その一つとしてとらえていただければ嬉しいです。

カテゴリ: アルバム未収録シングル

36th Single

1周年の今日に最適な一曲ですね!

CDで聞いて、そんなに良くないな…と切り捨てるにはもったいない曲です。なんといってもこの曲が真価を発揮するのはライブ版、観客の万歳コールが加わるとかなりの名曲ですよね。00年後半〜10年前半の定番でしたが、もうそろそろ演奏されてもおかしくないタイミング…?

歌詞は、暗がりを自ら照らしていくパワーが描かれている印象を受けます。そしてフォーカスされているのは人の出会いと別れ。見ていきましょう。

冒頭から、別れのシーンです。決して浅くはなかったであろう付き合いがひとまず終わりを告げ、笑いながらも泣く主人公の姿が描かれます。今彼が思うのは後ろ向きな感情ではありません。いつか別れるかもしれない未来に怯えるのではなく、今まで手を抜かず愛したことを誇ろうとする姿勢が見られます。この視点は面白いと思います。手を抜かず愛するということは今を疑わず全力で向き合うということです。『long time no see』にも見られる考え方ですね。

出会いがあれば別れもあります。分岐点、合流点、出発点、そして終点といつ何が起きるかわからない人間関係、人生の中で、全てのイベントに感謝できれば、「今」を生きる楽しみが生まれることでしょう。そして「今」の楽しみは過去や未来に影響します。一期一会の出会いに歓喜し、幸運を享受し、BANZAIといえる人間は強いと思います。そんな人生が送れたらきっと楽しいですよね。

当然ながら日々は決して繰り返しじゃないですが、どんなことにもBANZAIと言える姿勢でいれば、薄暗い明日にも打ち勝つことができます。このBANZAIは過去の自分たちへの称賛でもあり、現在の自分たちへの感謝でもあり、未来の自分たちへの覚悟の表明でもある、ということです。

僕がライブでの『BANZAI』をここまで推す理由は単に盛り上がるからというだけでなく、『BANZAI』の意義そのものとのリンクがあるからです。主張も事情も様々な人びとが一堂に会して、BANZAIの声で繋がり合える部分が尊いと思うのです。あれだけの人数が同時に「今」への感謝を表す、その力は特別なものではないでしょうか?

取り上げてはいませんが他にも好きな表現は多いです。乱暴にまわってるこの星で 生き延びてるという言い回しは確かに!と思いましたし、変わんないでいい変わったっていいという言葉づかいは温かさを感じます。

まとめると、出会いも別れもいつ何が起こるかわからない中で、BANZAIと言える精神が人生を彩るという内容でしょうか。

次回は『あいかわらずなボクら』です。いこうよいこうよー!
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

13th Single収録

明るいメロディで、爽快感が特徴の曲です。Nanana〜♪の部分をはじめとして、ライブ映えする曲でもありますね。個人的に、DON'T YOU CRY MYのリズム感は絶賛ものです。声に出したくなります。

歌詞はシンプル…に見えて実はちょっと難しいです。少し抽象的というか。まず『裸足の女神』とは何か?ですが、ざっくり言うとキズを受けながらそれでも前向きに生きる女性です。このキズは歌詞中でかなり重い恋のダメージと表されているので、男に騙されるなりフラれるなりの失恋があったものと考えられます。どれだけ泣けば朝が包んでくれるという問いからは一日二日でおさまらない辛苦であることがうかがえます。

しかし、そのキズに屈することなく、腹におさめるのがこの女性の強いところです。腹におさめるという表現が重要かもしれません。別に跳ね返せているわけではなく、しっかり受け止め、受け入れて次に切り替える強さがうまく凝縮されていると思います。

次に、裸足の女神にとって「明日」とは何かです。これまた簡潔に言えばベストパートナー、優しい男でしょう。彼女がめげずに挑戦し続けられるモチベーションが、いつか自分を本当に大切にしてくれる男性、些細な風に消されることのない歓びに出会えるという希望なのです。だから心から他人にほほえむこともできる、と。

そして彼女の魅力はありがちな人たちとの対比によってより際立たせられます。「街中が裏切りにあふれてると スネるだけのヤツ」は対人関係に失望し、他人と心を通わせようとするのを諦めていますが、彼女は裏切りを怖れず(あるいは怖れているのかもしれませんが、あえて)信じる道を選びます。「情けないヤジばかり飛ばすだけのヒマジン」は傷つかなくて済む外野から人のつながりの弱さや脆さについて語りかけますが、彼女はそんなの承知で中に入り込む道を選びます。

…さて、主人公ではないですがこの歌詞の語り手は男です。裸足の女神を面前に、彼が望むのは彼女の待つ歓びとなることです。傷を厭わないあなただからこそ、僕の前では弱さを晒してほしい、その思いが「キズをかくさないでいいよ」「ひとりで泣かないでもいいよ」という呼びかけに込められます。誰にでも優しいあなただからこそ、近くて安らげる存在でありたい(=君の肩を引き寄せたい)という願望で終わるのが切なくも爽やかですね。私があなたの救いとなりたい…という歌詞は稲葉ソロ『Salvation』も参考に。

最後に、この物語に収まらないメッセージ、はかないだけの強がりに見えるなら いっそだれかに抱きつきゃいいという部分についてです。今までの解釈を元にすると、強がりとは「人は裏切るものだ」という諦観、さらに踏み込めば「だからはじめから心のつながりなんかいらない」という寂しい宣言でしょう。そして抱きつきゃいいとは今までも述べてきた「人を信じて飛び込めばいい」ということでしょう。やらずに後悔よりやって後悔といいますが、およそ人間関係においても簡単にあきらめるのはもったいないですよね。

まとめると、裏切られて傷ついても挫けずほんとうの幸福を目指す裸足の女神と、彼女に惹かれ自分が彼女の安らぎとなりたいと願う男の話といえましょう。

次回は『純情ACTION』です。僕にとってB'zにのめりこむルーツなのです!しっかり考えたいですね。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。


45th Single収録

今日はB'zリーダーTAK MATSUMOTOの誕生日です!50超えてもバリバリ現役ってなかなかできることじゃないですよね…尊敬です。これからも僕達の心を揺さぶる曲を期待したいですね!

さて、PVがすごく好きな曲です。あの爆発感からB'zらしさをすごく感じるんですよねー。曲自体もフメツノフェイスから一気に爆発するように盛り上がる構成で、シングルの中ではマイナーですがとてもお気に入りの一曲です。

化粧品のタイアップで、タイトルもそれに由来しています。個人的に稲葉さんに感心するポイントは、これだけがっつりタイアップ元に寄せたフレーズから曲単体で聞いても遜色ない歌詞を作り出す能力ですね。他にはドラマ「雲の階段」の『核心』なんかもぴったりではないでしょうか。

歌詞を見る前に、稲葉詞に見られる「限界論」を紹介しようかと。前回の『今夜月の見える丘に』でも述べたとおり、基本的に稲葉さんは限界を自覚します。あれもこれもと欲張ることはできないけど、せめてこれだけは!という曲が多いのですね。メジャーどころでは『イチブトゼンブ』もそのカラーはあるし(ひとつありゃいいのに それだけでいいのに)、ちょうど最近の『有頂天』もその傾向に則っています(あなたといる今夜だけでも有頂天にならせて)。

では『BURN -フメツノフェイス-』においてはどの有限を自覚しているかというと、命です。諸行無常というと仏教的ですが、「人はいつか死ぬ」という究極を受け入れたうえで、ならば「せめて」誰かの記憶の中に自分という存在を焼き付けることでフメツでいたい、というのが主題となります(WikiによるとBURNはここでは「焼き付ける」という意味で使われているらしいです)。重要フレーズは私の永遠度。そんなのがあるなら それは他人の心が決めることですね。

歌詞を見ましょう。永遠に生きたいという欲望がしかし生きられないという悲しみを導くなら、諦めたほうがよいだろうか?いや、自身は生きられなくても他人の記憶に残る方法があるだろう。冒頭で伝えたいのはこのようなことでしょうかね。

有限のはかなさきれいな瞬間を生むというのは日本古来の精神だと思います。四季のあるせいで花が散りますが、その事実がいっそう咲いている花を輝かせる、諸行無常の美しさ(=時間が切り取る鮮烈な傷口)を感じる心が日本人の武器ではないでしょうか。命も同じです。

何のために生きるのか?その答えの1つ(あくまで1つです)が最高の残像1コ残すためなのかもしれません。消えることない色などないと分かっていても、血よりも紅く空より蒼くインパクトを与えて一生を終えたい、という哀しくも力強い意志がこの曲の核となる部分ですね。

長くなりましたね。次回は『ONE ON ONE』です。僕は1対1のコミュニケーションは苦手です。(コミュ障並)
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

12th Single収録

200万枚売れたB'zのベストヒットシングルです。そして曲名が長い。あまりライブでは演奏されませんが、比較的知名度高めの曲ではないでしょうか。ギターソロ後のパートは会場での合唱がお馴染みになってますね。参加してみたいです。

歌詞は非常に珍しく、超わがままです。キーポイントは「僕と君だけよ 消えないで」ですね。ここまで排他的な歌詞は他の曲にはなかなか見られません。また言い回しも独特で、不安材料 腰にぶら下げたなんて到底凡人の僕には思いつける歌詞ではありません。

なんだか不安定なとそれに不信感を抱くが登場します。しかしいわく、ぴたりと吸いつくように 相性いいことわかってる、と。それだけなら良いのですが、ここからふたり以外はどうでもいいという思想に発展するあたりが彼の不安材料の最たる部分でしょう。

サビでは益々エゴ全開です。逆説的に考えれば、「僕は君だけを傷つけない」→「他人を傷つけるのも厭わない」、「太陽が凍りついても 僕と君だけよ消えないで」→「他の人が全て死のうがこの愛は終わらせたくない」と。かなりわがままです。

せこい神様の件も逆説すれば、俺を信じなくてもいいから一旦ついてこい、後で分かるから、というニュアンスが感じられます。いろんなものが信じられなくなっている女を見るのが忍びなかったのでしょう、不安材料 腰にぶら下げた彼なりの不器用な優しさとも取れます。

さて、今後の歌詞にもよく登場するふりしきる雨について考えます。一般に雨に濡れるのは逆境といえますが、それを跳ね除けるほどの相手がいれば話は別、という考え方が稲葉詞には見られます(どしゃぶりの雨だって 君となら喜んで濡れよう『熱き鼓動の果て』)。ほこりまみれの絆も 輝き始めるという言葉の真意は、女にとっては疑わしいかもしれない関係も、逆境の中で確かなものへと変わっていくはず、という思いではないでしょうか。

好きなんだからという行動原理は愛のままであり、他人の血が流れても 一途な想いをふりかざそうという宣言はわがままです。しかし、この理性を越えた抑制のきかない思いは、閉ざされた相手の心に響きやすいのかもしれません。究極の一途な想いがもつパワーを歌った曲とすることができましょうか。

次回は『Calling』です。これは一筋縄ではいかない大作ですね…!
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

20th Single収録

全編英語詞ですがシングルです。よくシングルで出しましたよねこれ。洋楽に免疫のない自分は最初聴いて敬遠したのですが、年月が経って独特の良さが分かるようになってきた気がします。なかなか稲葉さんのここまでのハイトーンは聴けませんね。

英語詞ですが稲葉さんの和訳もあります!よってこちらをオフィシャルとして問題ないでしょう。少し楽ですね。ネット上にもあげられていると思います。

君が今にも離れていきそうな状況で、浮遊感と焦燥感を感じる男が主人公です。国内は問題だらけだがそのような大規模な危機には実感がわかず、確かに感じられるという存在(=Real thing)を失いそうなのが何より自分の緊急事態なんだ、と述べた曲です。終わりです。

…ではあまりにお粗末なので、『Real Thing Shakes』(=本当のことにゃ さからえない)についてもう少し考えます。まず本当のこととは何かですが、ここでは非常に主観的なものだと思われます。実際に起こった出来事であっても、自分の身の回りで起こり、自身の肌で感じられるものでないとその人のReal thingにはなり得ない、と。つまり彼にとってのReal thingは我々にとってはReal thingではないし、逆もしかりというわけです。ごちゃごちゃしましたが、「結局俺たちが悩まされるのはそういうところだろ!?」と投げかけている曲とも言えましょう。

余談ですがこの曲の略し方ってなんですかね。リアシン?

次回は『LOVE IS DEAD』です。タイトルからしてダーク感MAXです。「愛は死んだ」の終末感たるや。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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