Balloon'zone -B'z歌詞解釈-

B'zの曲の歌詞考察、解釈(のような物)をしております。 曲を聴いて感じるものは人それぞれ、その一つとしてとらえていただければ嬉しいです。

カテゴリ: THE CIRCLE

14th Album『THE CIRCLE』収録

リクエスト感謝です。曲展開、歌詞の設定、色々と珍しい部分の多い曲ですね。サビが2つなのかな?と思って調べてみるとやはりいくつかの曲を組み合わせているようです。ギターの音が鮮やかに聞こえるため聞いてて飽きない曲ですね。もっと評価されてもいいと思います。

さて珍しいといった歌詞ですが、主人公は女性、ふたりの男の間で揺れ動く心理というのがテーマとなっていそうです。キーワードはもちろんアクアブルー、ということで進めていきましょう。

まず女性は、元の男にかなり呆れているというか、諦めに近い感情を抱いています。その理由は、彼は自分以外のものに対して考えを巡らせられない人間であると判断したからでしょう。もちろん、わたしに対しても。彼のプレゼント値札がついたままでも気づかない無頓着さ、テレビやネットでかじったおろしたてのオピニオン(=意見)をあたかも自分のもののように語るうけ売りのチャンピオンっぷり、言い換えれば軽薄さを非難しているのです。さらに正義や大義ふりかざして自分の世界を相手に押しつけている、と。彼女のダメ出しから、男性の相手の価値観への思慮に欠ける人物像が見えてくると思います。「わたしのことを どれだけ知ってるの?」という問いは反語的に「いや何も知らないでしょ」と読みかえることができますね。

こうして女は新たな男のもとで夜を過ごしているのですが、その時携帯電話が光ります。この光がアクアブルーです。今頃女が他の男といるとは露知らず、連絡をとろうとする男の姿は彼女にとって哀れでもあり、ますます疎ましくもあるでしょう。相変わらずの鈍感を青い光が示しているのですから。

ここでアクアブルーが象徴するのはコミュニケーションの食い違いではないでしょうか。ブルー、コミュニケーションといえば『Blue Sunshine』を思い浮かべますね。Blue Sunshineが象徴するのはわかりあうことの難しさなのですが、アクアブルーの光も似たものを発信していると思います。人と人の関係には知りえない部分が存在する事実から、我々はややもすれば目を背けがちですが、そのことを認知させてくれるのが真実のブルーなのです。『B'zと色』で保留していた問題にケリをつけるとすれば、稲葉詞においては相互理解の困難さを表す色とできると思います。

ここまで見るともはやアクアブルーの問題は、この男女のパーソナルな問題にとどまらないのはわかると思います。人間全てに共通する真理であり、今日もこの街のどこかでコミュニケーション不全は起きています。知らないことばかりで この星はまわってる、でもそのことに気づいたからといって他人のことがわかるようになるわけではない、だからどうしようもないわけで だれもが泣いているのです。きっと女もそのことを自覚しているのでしょう。男を何も知らないやつ呼ばわりしたものの、彼女だって彼のすべてを知っているわけではないのです。アクアブルーホタルの光に例えられていますが、蛍が光るのはコミュニケーションをとりたい時らしいです(←おろしたてのオピニオン)。分かり合おうとしてそれでも届かない儚さがあるのですね。男の目にアクアブルーは未だに映りません。

この曲では諦観したように終わっていますが、『Blue Sunshine』ではもう少し近くまで寄り添おうとして戦う道を選び(バイバイ Blue Sunshine)、『イチブトゼンブ』では相互理解の不可能性を受け止め、その上でわかること一つを愛し抜く姿勢をとります。絶対的な真理を前にしても、たどり着く答えは人それぞれ、人々それぞれということですね。

次回は『Freedom Train』です。はっきりくっきり、「自由」について言及してますね!ドキドキします。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

14th Album『THE CIRCLE』収録

今日ははりきり二本立てです!

サークル偏ってますね…!アルバム中でもアップテンポな一曲で、疾走感のあるドラムが聴きどころでしょう。かなり短いのであっという間に聴けますね。

『パルス』とは脈拍という意味です。このパルス消えかかるということで、命の危機に晒されたボクが主人公ということになります。そしてこのボクのモデルになっているのは、新潟中越地震で岩石に閉じ込められ、救出された男の子らしいですね。この実話を元に考えていくとわかりやすいでしょう。

何にも見えない闇は岩石ですね。絶望的な状況にボクは死を意識しますが、なお脈をうつ自分の生命に気づきます。まだ生きているという自覚がボクに立ち向かう勇気を与えていますね。

特殊な状況に置かれた時、当たり前に思えた日常の人や物が想起されるのは誰しも経験するのではないでしょうか。例えばきついと思ってた部活動も怪我してしまうと参加したくなる…など。Bメロで歌われるのはこのようなもどかしさを歌ってあると思います。

実話に基づいた話とはいえ、稲葉詞では普遍的な話に広がることも多めです。この曲も、「救出された男の子の話」に留まらず、「我々に勇気をもつ重要性を説く曲」としての働きがあるでしょう。可能性を自ら捨てず、信じ続けられる誰より強い心があれば、困難(=黒い壁)も乗り越えられるというメッセージを感じることができると思います。

まとめると、逆境における人の心理を述べながら、それでも生きている以上可能性を信じて諦めない心を持つべきだと主張する曲と言えるでしょう。 

次回は『THE BORDER』です。冷え気味な男女にとってのボーダーとは何でしょうか。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

14th Album『THE CIRCLE』収録

メリハリの利いたギターが特徴的な曲です。『THE CIRCLE』は生音重視のアルバムだけあって耳にしっくりなじむ曲が多く、僕はアルバムを通して聴くのが好きですね。

『Fly The Flag』は直訳すると「旗を掲げる」で、発展して「信念を貫く」という意味にもなるようです。一生懸命 生きている人間の姿と、名もない旗をかかげる行為がどうリンクするかに注目して、考察していこうと思います。

ひとり孤独に生きるボクは、しかし絶望して歩みを止める様子はありません。なぜなら「世界は ボクを 待ってる」という確信があるからです。今報われなくても、ひとりきりでも、いつか自分という存在が輝ける日が来ると信じているから、長い道のり航海であっても進んでいけるということでしょう。もちろん、ゴールに向かって一本道とはいかず、Zig Zagと寄り道もするでしょうが、青臭い衝動はノンストップでボクを目標へと駆り立てます。

そして、その確信を保つための行為がFly The Flagではないでしょうか。名もない小さな自分という存在でも、確かにここに生きているということを示すために旗をかかげるのです。彼の孤独を支えているのも、彼を前へ進ませるのも、勇気、と言えるでしょう。

しかし彼は本当に孤独でしょうか?否、あなたという存在がボクやすらぎとなっています。もし躓いても受け止めてくれる存在がいるから、彼は怯えずに前に進めるのですね。誰しも、深層心理で自分の心の拠り所としている人がいるものではないでしょうか。孤独を感じた時こそ、身近な周りの人を思い浮かべるのもいいかもしれません。

まとめると、ちっぽけな自分でも生きているという実感と、帰るべき場所となるあなたを心の支えとし、自分を示すために旗をかかげろ、という曲でしょうか。

次回は『グローリーデイズ』です。曲調も歌詞も優しさにあふれていて、とても好きな曲です。細かく考察するよりは僕の感想メインになるかもしれません。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

14th Album『THE CIRCLE』収録
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鮮やかな白さに清廉さを感じさせる花ですね。この他にも赤や青などの睡蓮もあるようです。情景描写の美しい曲なので、イメージの手助けになれば、と睡蓮の画像を載せてみました。決して歌詞の考察不足を補おうとしたわけではありませんよ。

情緒あふれる音色と歌詞に日本的な美しさを感じられるのがこの曲の魅力ですが、歌詞解釈をする上では難敵です。ストーリーがふんわりしていると考察もふんわりしてしまうので…。というわけで全体的なテーマを考え、細部をつついていきます。また、よほど本題と絡まなければ情景描写に手は出しません。野暮ですからね。

まず全体に共通するのは「諸行無常」観、万物は移りゆくという考えですね。この曲に限らず『THE CIRCLE』というアルバムのコンセプトが「輪廻」であることに鑑みても、重要なテーマであるといえます。今美しい睡蓮でもいつかは散る、ならば人間も…?と考えると、今にも何かを 言いたげな相手。おぼろげな空間です。

その考えでいけば、燃えつきてもいいといえるでしょう。人の命は有限である以上、いつか死にます。細々と燃えながらえても、もって数十年。ならばいつ命が果てようと大差ではありません。
さらに、人は輪廻を繰り返し、死んでも戻る場所があるので、恐れるものはないということですね。
…僕個人的にはそれでも死は怖いです。たぶん、相手がcryしたのもその躊躇いがあったから、ではないでしょうか…?

夜が更けていく静けさとは対照的に、消してしまいたい過去に思いを馳せ、激しく思いが渦巻いています。それらが過ぎてゆくとはどういうことでしょうか。覆せない昔の日々に、心乱されることともとれますし、テーマを一貫するなら、そのような悩みも輪廻の単位で見れば些細で過ぎゆくものだという主張ともとれます。いずれにせよ、寂しさが伴っているところに、人生の儚さは感じられます。

最後です。愛しい微笑はふたりをここじゃないどこか遠くへ誘う契機となっています。おそらくひとりでは歩きだせなかったでしょうね。儚い人生を生きる存在が自分の他にいることが、お互いの心を慰めあっているのではないでしょうか。ああ、どんどん抽象的に…

終始確証を持てない考察ですみません。身も蓋もないことを言うと、聞いて優美な雰囲気に浸るが早い曲だと思います…!ブログの根幹に関わる発言ですね。

【追記 2015/03/14】いろいろ調べてみたところどうやらこれ不倫の曲ととれますね…!そう言われてみてみると確かにそのとおりです。まだまだ考察が甘いですね…深く読み込めるよう頑張ります。

最後になりましたが大震災から今日で4年ですね。亡くなった方と残された方の無念は推しはかりきれませんし、僕達のような若者世代が命の重さや災害を身に迫って(今なお)考えさせられる出来事であると思います。その意味では風化させてはならないですよね。

次回は『輝く運命はその手の中に』です。あまり聞かない曲ですが、言わんとすることは掴みやすいですかね。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

14th Album『THE CIRCLE』収録

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さてこの曲、一曲で異なるギターサウンドを楽しめる曲ですね。静から動へスイッチする曲構成は歌詞のイメージとも合致していると思います。

『イカロス』とは、ギリシア神話の登場人物です。牢屋から脱出するため蝋で翼を作り、父と二人で空を飛ぶも、父の忠告を無視し飛び過ぎて太陽熱で溶かされ墜落、という神話のようです。この神話を元に考えると、イカロスの勇気が象徴するものもわかりやすいと思います。

大きな決断をしたつもりが 朝になったらまた忘れてるというのはあるある…ですよね。そして何も変わらない一日を過ごし、停滞の夕闇に包まれる…人間そこまで強くできていません。

だからこそ、明日になってやり損なわないように、イカロスの勇気を持ってとんでみせろと勧めるのです。なんもない現状から脱出するために。イカロスのように燃え尽きてしまう可能性を考えても、向こう見ずでなお上を目指すことを含めて勇気、でしょうね。言い換えれば「死ぬ気で」とも言えます。

しかし、やさしく呼びかけて主人公にほどほどを奨める、神話で言う父親ポジションが足を引っ張ります。もちろんが悪いわけではありません。死ぬかもしれない挑戦を止めるのはごく自然です。ですが、そのストップを続けてきた主人公はそろそろ上の世界へとんでみなければならないというのもまた理解できると思います。平和と挑戦の間でくりかえす無言の闘争に打ち勝ち、大勝負に出る必要があるということでしょう。

サビでは自分のためにたとえ結果が出なくてもやってみることが大事で、そのタイミングに遅いということはない、と励まされています。引っかかるのは埋められたままの愛ですね…。ちょっと唐突なので推測に過ぎませんが、足踏みしている間に放ったらかしにしていた大切なものの象徴と捉えてよいでしょうか。だんだん埋もれていったそれらを掘り返せ、というメッセージと僕は考察しました。ふんわりしてますが。

まとめると、停滞しがちな日々から脱却するために、死も恐れないイカロスの勇気で行動をおこしてみろ、と励ます曲といえるでしょう。

一般的にイカロスは人の忠告を無視する愚か者として描かれるらしいですね。あくまで「イカロスになれ」ではなく「イカロスの勇気を持て」というのはそういう事情もあるのかもしれません。

次回は『睡蓮』です。『THE CIRCLE』続きですね。豊かな情景描写に魅了されますが、しかし歌詞の考察は非常に難しそうです…。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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