Balloon'zone -B'z歌詞解釈-

B'zの曲の歌詞考察、解釈(のような物)をしております。 曲を聴いて感じるものは人それぞれ、その一つとしてとらえていただければ嬉しいです。

カテゴリ: RUN

6th Album『RUN』収録

すみません、だいぶ遅れました!なぜか筆が全然進まないスランプに陥ってしまいまして。

バラエティ豊かな曲を揃えた『RUN』の中では比較的王道のロックナンバーではないでしょうか。特に増田さんの疾走感のあるオルガンの音が耳を惹きます。ギターと競い合ってる感じがいいですね。

さて、歌詞は稲葉詞で(特に最近)出てくる風刺系です。この主人公は現状に不満を持ちながら、しかしその現状は自分の力だけではどうしようもできないOUT OF CONTROL(=制御不能)なのです。そのやり場のない思いがどこかコミカルなボヤキとなって出てきたのがこの曲といえましょう。間奏で見られるエゴ丸出しの語りも見どころかもです?

その不満の対象はいくつか挙げられています。まずスキャンダルを餌に人の心を惹きつけるメディア。まんまと釣られる人々(自分も含めて)に対しての怒りも含まれているかもです。もっと理性的で、もっと深みのある記事だって書けるはずなのに、一番ウケをとれるのは人のスキャンダルであるためそればかり取り上げられてしまうのが今の世の中といえるかもしれません。週刊誌に限らず、テレビなんかもそうですね。抽象的な言い方をすれば、情報の送り手と受け手が噛み合った結果社会がどんどん「浅い」ものへと変わっていっているのです。この傾向は現在進行ではないでしょうか。

電話盗聴の件は言い換えれば「モラルの低下」の話とできましょうか。技術が進歩し「できること」はどんどん増えていくのに、「してはいけない」ラインは曖昧なままなのが問題です。ハイテク進み、心の豊かさ遅れる我が国とは言い得て妙ですね。技術の発展がかえって人の心を暴走させてしまう、これもまた主人公一人にはどうしようもないところです。

あとは女の人、のなかでもヘンなコについてです。誰からも好かれようと愛想をふりまく八方美人は裏を返せばひとりひとりへの誠心に欠けた節操ないと見なされてしまいます。他人に依った生き方はいつか指標を見失ってしまう、という考え方は前のテーマとも繋がりそうです。

さて、サビでは思いっきり不満爆発…でもなさそうです。今までの問題は社会レベルで進行しているため自身も含めてがんじがらめで、思うようにはいかないことを自覚しているのです。馬鹿らしいと思いながら自分も雑誌をめくって人の色恋沙汰を覗き見てしまうのに、現状を変えろと声に出すことはしにくいんですよね。だからせめて、I DON'T LIKE YOU NO!と叫ぶことで自分が多勢に流されないようにしています。今は自分をタナに上げてと言ってしまってるように主人公も矛盾は承知です。その中でうまく距離をおきながら生きていくしかない、という煮え切らない思いをシャウトから感じられる、と思います。

まとめると、便利と即効性を求めて悪化していく社会に飲み込まれ、その渦中で自分はノらないと拒絶する主人公の叫び(ボヤキ)を描いた曲といえます。

1992年も今も、似たような問題に我々は悩まされているのではないでしょうか!?

次回は『ゆるぎないものひとつ』です。抱きしめたいですよね、何か一つ…。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

6th Album『RUN』収録

アコースティックギターと手拍子が柔らかな雰囲気を作り出し、リラックスできる曲です。あまり聞いたことがなかったのですが、聞き込むといい曲ですね。当時の稲葉さんの声がマッチしてます。

歌詞は、そんなに強くないカップルの話だと思います。それでもお互いがお互いのmy home、つまり安らぎとなっているから愛し合える、ということをやさしい言葉で歌った曲と言えるでしょう。お互いが帰り着くべき場所であるという意味では、そのまんま『HOME』も似たテーマだと思います。あちらはもう少し踏み込まれた言葉ですが。

1日の終わりに君のことを思い、センチメンタルになる主人公が描かれます。『HOME』の歌詞に照らし合わせるなら、君を傷つけてしまったことを思い出しているのでしょうか。好きという気持ちがすべて行動に変えられるわけではありません。恋愛も対人関係である以上、愛情を伝えるというのは簡単ではないと思います。

しかし、それでも僕らは抱いて抱かれて歩いてるのです。ここがこの曲のすべてでしょう。すれ違うことはあっても双方向の愛、信頼、安心感があるからまたつながり直せるということをシンプルに伝えてあると思います。

個人的にすごく好きなのはときどき君はいなくなる 何も言わないで そのたびに二人で途方に暮れていたという部分ですね。すれ違いから相手が離れて、残された側が途方に暮れるのはそれはそうでしょうけど、離れた側も悩んでるから二人なんですよね。完全に冷めているなら振り切ったところで苦悩もしないでしょうが、いざ距離をとると腑に落ちなく感じてしまうのが恋愛の難しいところではないでしょうか。

まとめると、すれ違いも時々起こるけど、お互いが心の拠り所となっているからきっとうまくいく2人の関係を歌った曲と言えると思います。

次回は『恋心(KOI-GOKORO)』です。カップリングながら人気の曲ですね。どうやら歌われているのは恋心だけではないようです…? 閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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