Balloon'zone -B'z歌詞解釈-

B'zの曲の歌詞考察、解釈(のような物)をしております。 曲を聴いて感じるものは人それぞれ、その一つとしてとらえていただければ嬉しいです。

カテゴリ: RISKY

4th Album『RISKY』収録

お久しぶりです!これだけ長い期間空けていたにもかかわらず楽しみにしてくださっている方がいて申し訳ないと同時にありがたいと思います。マイペースでも投稿していこうと思うのでよろしくお願いします。

『RISKY』はメロディが秀逸で、今のバンドサウンドで聞いてみたい曲が多いなと思います。この曲もその一つで、アルバムの中では一番好きな曲かもしれません。

何よりこの曲の面白いところは着眼点でしょう。皆さん金曜の夜といえば気分はどうですか?普通は休みを前にして気分上々…だと思います。その一般論を裏返したのがこの曲『FRIDAY MIDNIGHT BLUE』、「金曜夜の憂鬱」ということになります。実在するタクシーの運転手の話をもとに書かれた歌詞、というのも解釈の助けにしていきましょう。

ややこしいのですが、この曲で語られる男と、この曲の語り手は別人と考えていいと思います。TAXY DRIVERの話ではありますが、それを見ている男、おそらくは稲葉さんが客観的にそれを語るということですね。最後の場面で重要になってくるので覚えておくと良いでしょう。

さてこのTAXY DRIVER、本業は絵描きらしいです。副業の理由は家賃不当値上げでの裁判費用調達。お金の問題を解決するのにお金が必要とは皮肉な話です。直接描かれてはいませんが、絵描き一本では飯を食えないですよね。生活のための、しかしそこに楽しみはない労働は苦痛でしょう。

しかし本音は帰りたいよはやくと漏れてきます。華やかな人も、競争も関係のない世界で悠々自適な生活を送りたいのに、現実はそれを許してくれません。「現実」を乗車拒否できないのがつらい、とはよく言ったものです。理想と現実のギャップがFRIDAY MIDNIGHT BLUEにつながっている、と見ることができましょう。

最後の部分は客観的に売れればいい いつか彼の絵もと語られています。おそらく彼を見ていた男(稲葉さん?)も歌詞作りに難航したなどで共感できる部分があったのでしょう。雲に乗りたいという願望は何を指すのか、やりたいことだけできる世界か、すべきことがない世界か…稲葉さんは今雲に乗っているんでしょうか。

そもそも何故私たちは休日に魅力を感じるのでしょうか?人それぞれ理由はあるでしょうが、僕は生活のメリハリをつけることができる点に注目します。平日ヒィヒィ言いながら働く、学ぶ、etc… からこそ休日の意義があるのだと思います。ところが彼の生活は、したいことをしなければならないことが覆ってしまっています(この忙しさはとても理不尽)。今後の生活に希望が繋がらなければ休日の意義は薄れてしまうかもしれません。

「みんなが喜ぶ休日なのに僕だけは…」系の曲はほかに『Brighter Day』、稲ソロ『Saturday』がありますね。この視点は本当に大好きで、なるほどそういう観点から心情を描けるのかと初見で感心したものです。

まとめると、売れない絵描きであるはずの主人公が、生活のためにTAXY DRIVERにならざるを得ない現実FRIDAY MIDNIGHT BLUEを感じる話と言えましょう。

僕は最近休みのために毎日を過ごしている気がします。人生とは何なのでしょうか。

次回は『GO★FIGHT★WIN』です。テーマははっきりしてますが、細部を見ると難解、ですね。『GO★FIGHT★WIN』は考察済みでした!!気づきませんでした
次回は『Classmate』です。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

4th Album『RISKY』収録

ノリノリなサウンドが聞いていて楽しい一曲ですね!原曲はもちろんですが、SHOWCASE 2007 "19" でぶっといバンドサウンドへと変貌を遂げたリメイク版も必聴です。カラオケで歌うとどこで息継ぎしていいのかわからないのはご愛嬌ですね。

歌詞は「流行」をめぐる、社会風刺的なものが含まれてますね。『ボス』や『ケムリの世界』など最近はアルバム中1曲ほど風刺の曲があったりしますが、そのルーツはこんな早くにありました。この曲のリリースは90年のバブル衰退期ですが、言わんとすることは現代にも通じるものがあると思います。歌詞のあちこちに考察すべき部分があるので、1番から順に拾っていきましょう。

情報の波おぼれそうな状況はむしろ今のほうが当てはまるかもしれません。稲葉さんの先見の明たるや。流行とはいわば一種の統一ですからね。しかし、最も気にかけなければならないのは地球と自由と革命のカラミのような世界の変化であり、これが最先端の話題であるはずです(もちろん現代においても)。目先の流行を追いかけるのに精一杯で、少し規模の大きな事柄に目を向けられないというのが課題ということですね。後にも出てきます。

その中で主人公の目指すのはSet me free、つまり僕よあるがままということです。自分は流行に流されず、自らの判断基準で生きていきたい…という理想が描かれますが、同時にこの曲ではそれが容易でないことも示唆しています。流行に逆らうというのは人に逆らうことを意味します。どうにもとまらないという言葉が一番この状況には相応しいのかもしれません。一方向に打ち寄せる波のように、抗う者も押し流すのがHOT FASHIONの魔力なのでしょう。

2番、意味深な言い回し多数です。知性の問われる現代だからといって文芸雑誌ななめ読み(=飛ばし飛ばしの速読)して、断片的に得た知識をひけらかす、その姿を風刺していると言えるでしょう。歌詞中の言葉で言い換えればその知識は薄っぺらなウワベだけの付け焼き刃です。僕自身の見解で言えば、言葉の軽さは人間の軽さに繋がると思います(自分への戒めとしても…)。

ランボオとは誰か調べてみたところ、フランスの詩人らしいです。放浪の旅をしながら詩を作り、詩作をやめてからは職業を転々とした人物で(Wikipediaより)、僕よあるがままを体現しているといえるかもしれません。

知識が人の価値となってしまう世の中は、知らないこと知らないといえない息苦しさを孕みます。誰だってそこから解放されて楽にしてほしいはずですが、誰もがその一歩を踏み出せない。集団の中で生きる難しさを感じさせられます。

3番は一番ドキッとさせられますね。ポイントは2つ、1つはダサイところを見せられる勇気についてです。脱流行=ダサイと見られるのが今の風潮です。そこを受け止める、弱さをさらけ出す、それは勇気であり強さといえるのだと思います。もう1つは何でもすぐ 古くなる人種である現代の我々です。見るもの考えるものが次々移り変わるせいで、いつか感じた虐殺への怒りさえ おいてけぼりになってしまう。その異常性や危険性を我々が感じ取れるか、これはこの先未来も変わらないテーマになると思います。

稲葉ソロ『孤独のススメ』でも本質の変わらないメッセージを提示しているあたり、稲葉さんが内に思う問題意識は変わらないのでしょう。こちらの曲もぜひ歌詞をしっかり見てほしい曲ですね。

次回は『熱き鼓動の果て』です。解釈はひとつに限らない気がします。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

4th Album『RISKY』収録

艶めかしさをまとった曲ですね。個人的な思い出として、高校時代担任とB'zについての話をしたときに、担任が好きな曲としてこの曲が挙げられて驚きました。女性の先生です。まあ。

タイトル通り、吸血鬼のような魔性の女と次第に翻弄されていく男が歌詞に登場します。ちょっと軽そうな男がいつの間にか女にゾッコンという展開は『OH!GIRL』のようですが、こちらは女性のほうにも影がありそうです。

おそらくこの女はおそらく今までの男の思い出(良いものも悪いものも)について口には出さないのでしょう。ろくな噂を聞かないと言われているように、男を手玉にとってきた女なりに苦悩もあり、心に引っ掛かる部分もあるのだろう…と。これらはすべて男の想像です。だからこそ牙をみせてという表現は性的なメタファーであると同時に、女の心中に近づきたいという男の願いでもあると思われます。

そしてこの女の「傷ついてる感」は、男の心理を変えるのです。最初は今夜の相手は僕でどう?レベルだったのが、本気になりそうな予感を経てイチバンになりたがるまでになる…ここには男の「彼女を癒せるのは俺しかいない」というエゴに近い期待が影響しているのではないでしょうか。失恋直後の告白は成功しやすいとかどこかで見た気がしますが、男をその気にさせるという意味で別れを美貌に変える魅力とはそういうことかなと思います。

朝の光を全身に浴びてもYou'll be alright
というのは一夜限りの関係で終わりではなく、これからもそばにいて君を守ってあげるよ、ということでしょうか。この男が女の心をつかめたなら、バンパイアウーマンでなくなる日が来るのかもしれません。

まとめると、魔性の女と噂されるバンパイアウーマンに寂しさを見てとり、自分が彼女のNo.1(オンリー1)となってその心に近づきたいと思う男の話…ですかね。

一男去ってまた一男」「百聞は一夜に如かず」…これが言いたかったんだろ!という予感は胸にしまいましょう。

次回は『僕には君がいる』です。最近ネットである記事を見つけたんですが、これ本当なんですかね…?
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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