Balloon'zone -B'z歌詞解釈-

B'zの曲の歌詞考察、解釈(のような物)をしております。 曲を聴いて感じるものは人それぞれ、その一つとしてとらえていただければ嬉しいです。

カテゴリ: SURVIVE

9th Album『SURVIVE』収録

あたたかい雰囲気に包まれる曲です。同時期の『Liar!Liar!』のような刺々しさとは対照的な丸みがありますよね。これだけバリエーション豊かな曲を生み出せていたために、この辺りのB'zを全盛期という意見も頷けるところはあります。

歌詞は、タイトルからして幸福感に溢れる…というわけではなさそうです。むしろ背景には、多忙におわれ生きづらい世の中があります。ではその中での『ハピネス』とは何なのか?見ていきましょう。

1番、主人公は(おそらく)恋人となかなか会えない現状に悩みます。また2番では、せっかく会ってうまくやろうとしても、相手を傷つけてしまいます。相手が傷つく一方、僕の心もまた荒れはててしまうのです。そしてそれは主人公に限らずだれにでも起こりうる問題である、と。

だれもが時間に追われて こわれて だれかを愛するひまもない悲しい現状を打破するのは、先日も取り上げた「身体感覚」です。迷いのないスマイルや、よどみのないヴォイス、そして何よりもそばにいるという事実が、荒む心を癒してくれるということです。それらは何も特別なことではなく、「ありがとう」や「ごめんね」のような易しい言葉で解決できるはずです。自分の思いをストレートに伝える、あるいは相手の思いを受け取る力こそフツーの力であり、成功した時に生まれるものがハピネスである、といえます。

決して難しいことではないはずなのですが、それが達成できない原因は忙しさ、でしょう。生活に余裕がなくなると自分以外に気が回らなくなる経験はだれしもあると思います。そんな時こそ立ち止まって、周りの人にハピネスを与えられる人間になりたいものですね。

歌詞カードを見ながら、優しさを感じるなあと思っていたのですがその理由がわかりました。ひらがなの効果です。漢字にできるところもおそらく意図的にひらがなにしてあるおかげで、歌詞全体が優しく見えるのだと思いました。

次回は『破れぬ夢を引きずって』です。父がすごく好きな曲だった気がします。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

9th Album『SURVIVE』収録

激しさとダークさを帯びたアルバム一曲目にふさわしいナンバーです。叫ぶような力強い高音ボーカルが特徴的ですね。アルバムトップバッター、イントロなど、なんとなく『F・E・A・R』と似たイメージがあるのは個人的な感覚ですかね。

歌詞の考察に入りましょう。主人公の性格は一言で言えば「頑固」です。ハヤかったり ヘタクソだったり やたら気がきかなかったりと不甲斐ない要素を多く持つために、周りからどっかの先生のよう諭されることが多いのですね。しかし彼は周りのああしろこうしろという要求を突っぱねます。僕には僕の夢がある僕には僕の意地があると述べているように、自分を曲げずに何かをやり通す姿へのあこがれがあるのですね。我を通すというのは孤独が付き纏いますが、そこを含めて強力な寂しさに負けない アイアンマンになりたいということでしょう。

ここまではまあ共感できる内容ですが、この曲の面白さは各番ラスト一文、おくれよ DEEP KISSの部分です。『有頂天』でも述べたように、このDEEP KISSを「他人からの承認」と置き換えると、誰でもいいから我を通す自分を認めて、許してほしいというメッセージととれましょう。…これは矛盾ですよね?そもそも一人で誰の力も借りず、寂しさに負けず…と言っていたにも関わらず、そのための一歩を踏み出す勇気を他人に委ねているわけで。このひっくり返される部分が当曲の魅力と言えるでしょう。

3番は、個人的な問題から普遍的なものへと大きく話題転換します。この辺りあまり自信がないのですが、愛の足りない人とは誰なのでしょうか。この曲のテーマから考えると、他人を許せず、自分好みに変えてしまおうとすることが、愛の足りない人たちが奪うということの意味なのかもしれません。そして承認されない人たちの負の感情は高まり、爆発しそうになってる…と。だから必要なのが、互いに認め許しあうDEEP KISSと締められます。ディープキスは互いの働きかけがあって初めて成立するものですからね。そうなんですか?

なぜか今回執筆に苦労して、全然文がまとまりませんでした。すみません。書きたいことは定まっても文にできないというのは辛いですね。

次回は『Happy Birthday』です。なぜか?投稿予定の6/16は僕の誕生日だからです!痛い気もしますがせっかくの機会なのでですね。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

22nd Singie/9th Album『SURVIVE』収録

B'zファンの中でも高評価の名曲ですね。B'zお得意、壮大バラードの極みと言っても差し支えないでしょう。2つの曲がまとまったような構成で、心を揺さぶるメロディと純粋に飾らずに綴られた詞はリスナーを勇気づけてくれます。

さて、その歌詞のふんわりした解釈としては言葉以上に強い心のつながり合いについて述べた曲であり、さらに踏み込んで解釈すればB'zふたりについて述べた曲といえると思います。

二人のつながりは簡潔に言えば「不思議」らしいです。なんだか何かが磁石に引っぱられているように気がつけばと言ったワードからは、理屈を超えた超自然的な力の存在を感じます。知覚していないにもかかわらず、つながっていると実感しているのはなぜか?それはきみという還る場所があるからでしょう。

この曲は稲葉ソロ『マグマ』後のリリースで、ソロ活動を終えた稲葉さんにはB'z、また松本さんからのcallingが聞こえたのではないでしょうか。きみがいるなら戻ってこよう いつでもこの場所にという言葉には、戻るべき場所があるという信頼感が感じられますよね。その信頼感は、ふたりが互いに必要とし 必要とされている関係であることに基づいています。

そしてこのcallingは、言葉を越えて互いの心の中で送受信されるメッセージです。どれだけ離れ 顔が見えなくてもつながっているという実感は『Brotherhood』に先行した考え方で(=いざという時手をさしのべられるかどうかなんだ)、また今までもこれからも 約束などすることはないだろうというのは、戻ってくるからねとわざわざ口に出さなくても前述した「戻る・迎える」の信頼があるので問題ないということでしょうか。なかなか築ける関係ではないと思いますが、ふたりがベストなパートナーゆえに成し得ることだと思います。だからこそ、だれにも真似できない 同じ夢を見ることもできるのですね。

冒頭末尾には、直接耳では聞こえなくても、あなたのことを思いcallingを発する人々がいる、だからどうか苦しまないで、というメッセージが込められています。C'monツアーアンコールラストでこの曲が演奏されたのも、今こそ日本がひとつになるべきであることを伝えたかったからではないでしょうか。

まとめると、B'zの活動の中で築かれた戻る場所があるという信頼と、その信頼を元に無言で交わされるcallingを称える曲といえるでしょう。

次回は『今夜月の見える丘に』です。ビッグタイトルが続きますねー。稲葉詞における月とは何かが最も分かりやすく顕れているのではないでしょうか。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

9th Album『SURVIVE』収録

『SURVIVE』は華には欠けるが渋みの深い曲が多いアルバムだと思いますが、この曲もご多分にもれず通好みな印象があります。「なーなーいらねーなー」の所なんかライブで盛り上がりそうですよね。

さて、歌詞は分かりやすく、全てはタイトルに詰まっています。先にまとめると、稲葉詞の根底にある思想「良かれ悪かれ過去にとらわれるな」に基づき、心の拠り所にしがちな物々やその思い出ごとあげちゃえよ、と提言する曲です。

人というものは今を乗り切るために過去を頼ります。過去の栄光にすがって二匹目のどじょうを探し、過去の失敗例が忘れられずなますを吹くーー考えてみればこの先入観は私達の行動を重苦しく縛り付けます。これが倦怠感でしょう。次のステップに進むためには新しいものを取り入れる必要がありますが、過去でいっぱいの頭にそのゆとりは残されていません。

大事に残しておきたい、覚えておきたい記憶だからこそ稲葉詞では捨てちゃえよとアドバイスします。失いたくないと思うのは、そのものに失う危険性があるからです(『BAD COMMUNICATION』でも失うのが怖くて かけがえのないものを作ることから逃げ出してると歌われていますね)。でも逆に考えれば、捨てることを繰り返していくうちに、その中でいつまでも消えないものを得られるのではないでしょうか?自分の中に確固たる信念が見つかったなら、失う心配はありません。そうなれば、ゆとりのなさ故にブロックされたプラス材料(=おとしたハンカチーフ)も、冷静に捉え直したうえで取り戻せるはずです。

さっぱりした解釈でしたが、これはB'zの曲によく見られる考えです(最近で言えば『Endless Summer』、『GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-』など)。異なるアプローチから過去にとらわれないことについて歌われているので、頭に留めておくと他の曲にも派生させて噛み砕きやすくなるかもしれません。

次回は『Mannequin Village』です。高らかなトーンとは裏腹に、どうも穏やかでない雰囲気ですね…。
閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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