15th Album『MONSTER』収録

B'zのライブではしばしば稲葉さんが「またこの場所で会おう」といったニュアンスの話をします。ファンに向けたメッセージソング『いつかまたここで』を筆頭に歌詞としても表れる、ミュージシャンB'zのスタンスといえるでしょう。

再会を誓うというとポジティブな印象を受けますが、この曲の根底にあるのはネガティブな考え方です。タイトルの『明日また陽が昇るなら』に注目してみましょう。普通に考えて、「明日陽が昇る」ことに疑問を持つことは少なくありませんか?その当然を仮定条件としているのは稲葉さんの緊張感によるものでしょうか。例えば『long time no see』ではもう会えないかもしれないよという具合で「慣れ」について警鐘を鳴らしていますが、この曲にも似た考えが適用できそうです。「来るかはわからない明日が、もし来るなら」という考えをもって生きるとはどういうことなのでしょうか。

この曲において「生きる」ための原動力は、今日君に会えてよかったという思いです。時間の波は容赦なく押し寄せ、哀しさや虚しさからは逃れられないのが人生といえます。しかし、との出会いで鼓舞され、励まされ、明日からまた生きていく勇気を得ることができるのです。この出会いをB'zに当てはめるならズバリLIVE-GYMでしょうか。僕は今までライブに二度しか参加していませんが、終演後またB'zに会う時まで頑張って生きていこうと強く感じさせられました。ライブに参加した人ならだれでも感じると思います。

この「次会う時までにこうなりたい、あれをしたい」といった渇望が『明日また陽が昇るなら』という言葉には込められているのだと思います。新しい自分になってどんな夢でも追いかけて、その先に待っている再会のために生きぬいて。そしてその再会は新たな希望となります。

この繰り返しで過酷な今を乗り越えられることを知っているからこそ、稲葉さんは油断しません。ファンとの関係に照らし合わせるなら、全国各地のライブで生まれた、胸に刻んだ愛忘れていないから、その時の出会いを大事にし、必ず再会することを誓います。

ここまで書いて『RUN』に似たものを感じました。死ぬならひとりだ 生きるならひとりじゃない…。なにもかもがいやになってただ嘆く それだけでもいいというのは裏を返せば「だから死ぬのだけはやめろ」というメッセージにとれる…かもしれません。

この曲、30周年のPleasureで演ってもおかしくないなと睨んでるんですがどうでしょうね。

次回は『MONSTER』です。アルバムから連続ですね。一筋縄ではいかなさそう…。

閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。